アレルギー性鼻炎に対する
対処法とそれぞれの特徴

アレルギー性鼻炎には様々な対処法があり、それぞれ作用が異なります。
症状に適したものを使うようにしましょう。

アレルギー性鼻炎に対する対処法とそれぞれの特徴

アレルギー性鼻炎には様々な対処法があり、それぞれ作用が異なります。
症状に適したものを使うようにしましょう。

ステロイド成分主体の点鼻薬(フルナーゼ)

ステロイド成分主体の点鼻薬(フルナーゼ)

花粉症による鼻の3大症状であるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりに等しく優れた効果があり、全身的影響が少ない。初期症状から使用することで飛散ピーク時に症状が悪化するのを抑制することができる。

血管収縮成分主体の点鼻薬

血管収縮成分主体の点鼻薬

腫れた鼻粘膜の血管を収縮させ、充血をとることによって、鼻づまりなどを改善する。鼻づまりを一時的に改善する効果に優れているが、続けて使用することにより効果は緩やかになり、かえって血管が拡張することがあるため、長期間の連続使用は控える。

抗アレルギー成分主体の点鼻薬

抗アレルギー成分主体の点鼻薬

ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質の放出を抑制することでアレルギー反応を抑える。効果が現れるまで時間がかかることがあるため、抗ヒスタミン薬や血管収縮薬などが配合されていることが多い。


抗ヒスタミン内服薬

抗ヒスタミン内服薬(第2世代抗ヒスタミン薬)

アレルギー症状を引き起こす炎症性物質の1つ、ヒスタミンをブロックし、主としてくしゃみ、鼻みずに効き、鼻づまりにも効果がある。症状の改善効果は緩やかであるが、持続性に優れている。抗ヒスタミン作用により眠気が現れる場合があり、自覚がなくても、集中力、判断力、作業効率が低下することがある。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)

アレルギーの原因である「アレルゲン(抗原エキス)」を注射や舌下から身体に取り入れていくことで、身体をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を弱めていく治療法。
2~3年の治療が必要であるが、アレルギーを治す可能性が高く、約70%に有効と考えられている。なお、特に注射の場合は、副作用などのショックがまれにあるため、注意深く反応を観察しながら治療を行う必要がある。

参考文献:鼻アレルギー診療ガイドライン2016

重症度に応じた花粉症に
対する治療法の選択

季節性アレルギー性鼻炎の治療方針をまとめた「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、花粉症の初期療法から、「鼻噴霧用ステロイド薬」を第一選択薬のひとつとしています。

重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択

季節性アレルギー性鼻炎の治療方針をまとめた「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、花粉症の初期療法から、「鼻噴霧用ステロイド薬」を第一選択薬のひとつとしています。

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鼻噴霧用ステロイド薬が花粉症治療で果たす役割について

鼻噴霧用ステロイド薬が 
花粉症治療で果たす役割について

■一般的な治療法

第二世代抗ヒスタミン薬が汎用されていますが、くしゃみ・鼻汁に効果が高く、古いタイプの薬剤に比べると眠気を起こしにくいのが特徴です。しかしながら、鼻づまりに対する効果は十分とはいえません。

鼻噴霧用ステロイド薬はとくに鼻づまりに対して効果的であることが確認されており、従来は重症例や花粉飛散ピーク時に併用することで治療に貢献してきました。

最近の知見では、第二世代抗ヒスタミン薬に鼻噴霧用ステロイド薬を併用する治療法のエビデンスが得られていることから、症状や病型に応じて併用することが一般的になっています。

2016年のガイドラインでは鼻噴霧用ステロイド薬が軽症から第一選択薬として位置付けられるようになりました。

これによって耳鼻科専門医だけでなく、症状が出始めたら、早いうちから鼻噴霧用ステロイド薬を導入する治療法が拡がっています。

学術指導:

日本医科大学耳鼻咽喉科 主任教授

鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会 委員長

大久保 公裕 先生

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